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「猫背や反り腰が気になるけれど、この姿勢のまま筋トレを始めても大丈夫?」と不安になる方は少なくありません。結論からいうと、見た目の姿勢だけで「筋トレをしてはいけない」と判断する必要はありません。一方で、痛みや体調、身体の動き、扱う負荷を確認せずに始めるのは避けたいところです。
この記事では、2026年に消費者庁から公表されたトレーニング事故の注意喚起も踏まえ、筋トレ前に確認したい3つのポイントを解説します。
この記事の結論
この記事で分かること
目次
「猫背だから筋トレはまだ早い」「反り腰を直してからスクワットをしたほうがいい」と考える方もいます。しかし、姿勢には個人差があり、静止したときの見た目だけで運動の可否を判断することはできません。
厚生労働省の身体活動・運動ガイドでは、新しく運動を始める際に、基礎疾患の有無や状態、普段の身体活動量、運動の目的と内容などを確認することが示されています。また、個人の状態に合わせて運動を徐々に進めることが基本とされています。
つまり大切なのは、「姿勢が完璧になったら筋トレをする」ことではなく、今の身体で安全にできる運動と負荷を選ぶことです。
実際、筋力トレーニングそのものは姿勢を見直すための選択肢にもなります。2024年のシステマティックレビューでは、継続的な筋力トレーニングによって頸部や胸椎の一部の姿勢指標が変化した研究も報告されています。ただし、身体の部位によって結果は異なり、全員に同じ運動が適するという意味ではありません。
安全に筋トレを始めることが改めて注目されています。消費者庁は2026年8月6日、「パーソナルトレーニングでの事故に注意」とする注意喚起を公表しました。
公表資料によると、事故情報データバンクに登録された2019年1月から2025年12月までのパーソナルトレーニング事故は196件。治療に1か月以上かかったケースが約4割で、けがの部位は腰から下が半数を超えていました。
事例には、負荷が重かったケースや、違和感を伝えてもトレーニングを続けたケースなども含まれています。
ここで大切なのは「姿勢が悪いから危険」という話ではありません
事故防止のために確認したいのは、現在の健康状態や運動経験、身体の動きに対してトレーニング内容や負荷が適切かどうかです。「フォームをきれいに見せること」だけではなく、本人が無理なくコントロールできる範囲から始める必要があります。
また、スポーツ庁が2026年3月に公表した調査では、20歳以上で週1日以上スポーツを行う人は51.7%でした。20~50代の働き盛り・子育て世代は運動時間が比較的短い傾向も報告されています。
久しぶりに運動を再開する人ほど、以前できた重量や回数を基準にするのではなく、「現在の身体」に合わせて再スタートすることが重要です。
トレーニング前に最初に確認したいのは、猫背や反り腰に見えるかどうかではなく、その日の身体の状態です。
例えば、次のような状態がないか確認します。
厚生労働省も、運動前・運動中の体調確認を安全対策として挙げています。運動中に胸痛、動悸、めまい、いつもと違う強い疲れ、関節や筋肉の強い痛みなどを感じた場合は、運動を中止することが示されています。
慢性的な症状や持病がある場合は、必要に応じて医療機関へ相談したうえで運動内容を検討してください。
横から立った写真だけで「この姿勢だからスクワットは禁止」と判断するのではなく、実際の動きを確認します。
トレーニング前であれば、例えば次のような動作があります。
ここでは「教科書どおりの角度か」だけを見るのではありません。痛みなく動けるか、左右で大きな違いがないか、呼吸を止めずにコントロールできるかなどを確認します。
例えば、写真では猫背に見えてもスクワットやローイングを問題なく行える人もいます。一方、立った姿勢はきれいに見えても、重量を持つと動作をコントロールしにくくなる人もいます。
MAVERICKからの補足
MAVERICKでは、姿勢写真だけを見てトレーニング内容を決めるのではなく、目的に応じて実際の動作も確認します。「姿勢が悪いから鍛えられない」のではなく、今の身体で何ができ、何を練習するとよいかを整理するための評価です。
身体の状態を確認したら、次はトレーニングの負荷です。
筋力をつけるには、ある程度の負荷をかけて徐々にトレーニングを進める必要があります。一方、最初から重い重量を扱う必要はありません。
2026年に公表されたAmerican College of Sports Medicine(ACSM)のポジションスタンドでも、健康な成人の筋力・筋量などを高める方法として、目的に応じた段階的なレジスタンストレーニングが整理されています。
初心者の場合は、まず次の点を優先します。
「姿勢を整えたいから、とにかく胸を張る」「腰を反らさないように力を入れ続ける」といった方法が、その人に適しているとも限りません。
フォームは一つの見た目に身体を固定するものではなく、目的と負荷に対して無理なく動けているかを見るためのもの、と考えると分かりやすいでしょう。
骨格や身体の動きには個人差があります。写真1枚を基準にして、全員が同じ立ち方を目指す必要はありません。
数か月、数年のブランクがあれば体力も変化します。以前の記録ではなく、現在無理なく扱える負荷から始めます。
「筋トレだから痛くて当然」と考えず、痛みや強い違和感がある場合はいったん止めます。消費者庁の2026年の注意喚起でも、不安や痛みを感じた場合には一度トレーニングをやめることが事故防止のポイントとして案内されています。
運動より医療機関への相談を優先したい場合
強い外傷後の痛み、進行するしびれや筋力低下、胸痛、呼吸困難、意識の異常などがある場合は、筋トレで様子を見ず医療機関等への相談を優先してください。また、運動中に胸痛・強いめまいなどの異変が出た場合は運動を中止してください。
パーソナルジムMAVERICKでは、目的に応じて写真による姿勢評価、InBodyによる体組成測定、各種評価テストを行い、現在の身体と目標を確認してから個別のトレーニング内容を考えます。
姿勢が気になる方でも、「まず姿勢を完全に整えてから筋トレ」という二択ではありません。必要に応じて動作練習やマシンピラティスを取り入れ、そのうえでウエイトトレーニングを組み合わせる方法もあります。
MAVERICKが大切にしているのは、「整えてから鍛える」という考え方です。ただし、ここでいう「整える」は、全員を同じ姿勢にするという意味ではありません。現在の状態を確認し、目的に合った運動を選びやすくするためのプロセスです。
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猫背に見えるという理由だけで、一律にスクワットを避ける必要があるとは言えません。痛みの有無、しゃがむ動作、負荷を持ったときのコントロールなどを確認して、無理のない方法を選びます。
見た目だけで「筋トレをしてはいけない」と判断する必要はありません。身体の状態によっては、トレーニングそのものを姿勢や動きを見直す手段として使うこともあります。
そのようなことはありません。「正しい姿勢」を一つの形に固定するより、目的と運動種目に応じて身体をコントロールできるかを確認することが重要です。
まず現在の体調と運動歴を確認し、自重や軽い負荷など、コントロールできる運動から始めます。慣れてきたら目的に合わせて少しずつ負荷を調整します。
姿勢が気になるからといって、筋トレを避け続ける必要があるとは限りません。一方で、「とりあえず重いものを持てばいい」という始め方もおすすめできません。
トレーニング前には、次の3点を確認しましょう。
「自分は猫背だから何をすればいい」と姿勢の名前から種目を決めるのではなく、現在の身体と目的から考えることが、安全にトレーニングを続ける第一歩です。
「自分の姿勢で筋トレして大丈夫か不安」「何から始めればよいか分からない」という方は、まず現在の身体を確認するところから始められます。MAVERICKでは納得してから始めることを大切にしています。
執筆・監修:小坂 雄太
株式会社MAVERICK JAPAN代表取締役/MAVERICK代表/柔道整復師
監修範囲:姿勢・動作、運動、筋力トレーニングに関する記載
公開日:2026年9月25日
更新日:2026年9月25日
参考資料
※本記事は一般的な健康・運動情報を提供するもので、個別の診断や治療を目的とするものではありません。持病や症状がある方、運動開始に不安がある方は、必要に応じて医療機関等へご相談ください。
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