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「猫背が気になるから、背筋を鍛えればいいのでは?」と考えていませんか。背中の筋力トレーニングが姿勢づくりに役立つ場合はありますが、猫背だから背筋だけを鍛えればよい、とは限りません。まず姿勢や動きを確認し、自分に必要な運動を選ぶことが大切です。
この記事では、背筋トレーニングを始める前に確認したいポイントと、姿勢を見直すための筋トレの考え方を解説します。
この記事の結論
この記事で分かること
目次
背中を含む筋力トレーニングは、姿勢づくりに役立つ可能性があります。2024年に発表されたシステマティックレビュー・メタ解析でも、継続的な筋力トレーニングによって頸部や胸椎周辺の姿勢指標が変化した研究が報告されています。
ただし、ここから「猫背の人は全員、背筋を鍛えればよい」と結論づけることはできません。研究でも、どの筋肉を対象にするかだけでなく、運動の内容・量・期間を考慮する必要があるとされています。
一般に「猫背」と呼ばれる姿勢にも、頭が前に出て見える、肩が前方へ入りやすい、胸のあたりが丸く見えるなど、見え方には違いがあります。見た目が似ていても、必要な運動まで同じとは限りません。
立っているときも座っているときも、身体は背中だけで支えられているわけではありません。首・肩周辺、体幹、骨盤周辺、下半身などが連動しています。
そのため、背中を引くトレーニングだけを増やすより、現在の姿勢と動きを見て「どの部分の筋力や動きを優先するか」を考えたほうが、その人に合ったプログラムを組みやすくなります。
例えば、背中の筋力トレーニングをしても、腕を上げる動作や胸郭周辺の動きが小さければ、狙った動作をしにくいことがあります。逆に、十分に動くものの、その位置を保つ筋力が不足している場合もあります。
「硬いからストレッチ」「弱いから筋トレ」と見た目だけで決めるのではなく、実際の動作を確認して考えることが重要です。
デスクワークやスマートフォンの使用などで、長時間同じ姿勢が続く人も少なくありません。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、成人は座りっぱなしの時間が長くなりすぎないよう注意することが推奨されています。
週に数回トレーニングしていても、それ以外の時間にほとんど身体を動かさないのであれば、日常生活も一緒に見直す価値があります。
まずは普段通りに立った状態を横から撮影してみましょう。無理に胸を張ったり、お腹をへこませたりせず、「いつもの姿勢」を確認します。
これは良い・悪いを自己診断するためではありません。頭、肩、背中など、自分が気になっている部分を客観的に見るための材料です。
腕を頭の上まで上げる、身体を左右へひねるなど、普段行う動作で左右差や動かしにくさがないか観察します。
無理に可動域を広げる必要はありません。痛みが出る方向へ繰り返し動かすことも避けましょう。
「猫背を何とかしたい」と筋トレだけを考える前に、仕事や移動、スマートフォンなどで長時間同じ姿勢が続いていないかも確認します。
座る姿勢を常に完璧に保とうとする必要はありません。長時間同じ姿勢のまま過ごさず、立つ、歩く、身体を動かす機会をつくることも一つの方法です。
MAVERICKからの補足
姿勢が気になる方に対して、見た目だけで「背筋が弱いから」と決めることはしません。写真による姿勢確認に加え、実際の動作を見ながら、どの運動を優先するか整理します。
姿勢を目的に筋力トレーニングを行う場合も、背中だけを鍛えるメニューにする必要はありません。
例えば、身体の状態に応じて次のような要素を組み合わせます。
実際にどの運動が必要かは一人ひとり異なります。姿勢だけを見て一律のメニューにするのではなく、動作やトレーニング経験も考慮して選びます。
健康づくり全般の目安として、厚生労働省は成人に筋力トレーニングを週2~3日行うことを推奨しています。ただし、これは「猫背を改善するための回数」ではありません。体力や経験に合わせ、無理のない負荷から始めてください。
必要以上に種目数や負荷を増やしても、自分に必要な動作が身につくとは限りません。まずは適切なフォームで無理なく続けられる内容を選びます。
姿勢が気になるからといって、常に胸を強く張った状態を維持する必要はありません。力を入れ続けるより、姿勢を適度に変えながら過ごせることも大切です。
ストレッチが心地よく感じる人はいますが、「伸ばせば姿勢が整う」とは限りません。研究でも、姿勢指標に対するストレッチ単独の効果は一貫しておらず、筋力トレーニングなども含めて考える必要があります。
運動より医療機関への相談を優先したい場合
姿勢の見た目だけでなく、強い痛み、進行するしびれや筋力低下、転倒や事故後から続く症状などがある場合は、自己流の筋トレを続けず医療機関への相談を優先してください。運動中に胸痛、強いめまい、普段とは違う強い痛みなどが出た場合も運動を中止しましょう。
パーソナルジムMAVERICKでは、目的に応じて写真による姿勢評価や各種評価を行い、身体の状態と目標を確認してからトレーニング内容を考えます。
「猫背だから背筋」という一つの方法を全員に当てはめるのではなく、必要に応じてマシンピラティスやウエイトトレーニングなどを組み合わせます。
MAVERICKで行っている運動やサポートについては、MAVERICKのサービス内容をご覧ください。
背中を使うローイングは選択肢の一つですが、すべての人に同じ方法が必要とは限りません。フォームや肩の動き、体幹の使い方なども確認して種目を選びます。
現在の身体の状態によって異なります。研究では筋力トレーニングによる姿勢指標の変化が報告されていますが、全員に同じ種目が有効という意味ではありません。必要な動きと筋力を確認して組み合わせることが大切です。
一律には言えません。姿勢の状態、運動経験、実施する内容、頻度、生活習慣などが異なるためです。短期間の見た目だけで判断せず、同じ条件で撮影した写真や動作を継続的に確認します。
姿勢だけを肩こりの原因と決めつけることはできません。痛みや不調には複数の要因が関係することがあります。症状が続く場合は、姿勢だけの問題として自己判断せず相談してください。
猫背が気になると背筋トレーニングを始めたくなりますが、背中を鍛えることだけが答えではありません。
「とりあえず背筋を鍛える」のではなく、自分の身体に必要なことを整理してから運動を始めることが、無理なく身体づくりを続ける第一歩です。
「自分は何を鍛えればよいのか分からない」「筋トレを始める前に姿勢や動きを見てほしい」という方は、初回体験でご相談いただけます。MAVERICKでは現在の身体を確認したうえで、目的に合う方法をご提案します。
執筆・監修:小坂 雄太
株式会社MAVERICK JAPAN代表取締役/MAVERICK代表/柔道整復師
監修範囲:姿勢・動作、筋力トレーニングに関する記載
更新日:2026年9月24日
参考資料
※本記事は一般的な運動・健康情報であり、個別の診断や治療を行うものではありません。痛みやしびれなどの症状がある場合は、必要に応じて医療機関等へご相談ください。
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